薬王堂気まぐれ通信使№788  2018-7-23
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

7月6日、昨日から降り出した雨でしたが午後から本格的に振り出しました。
午後5時半、車道は帰宅帰りの車で込み合います
午後6時半、雨はいっこうに止む気配もなく気になって近くの川に様子を見にいきました。
見慣れている川ですが泥を含んだ水が堤防近くまで迫っています。
普段とは違った様子でした。
午後7時半、雨の勢いはさらにひどくなります。


6日午後7時ころ


家の前の道路は川のようになり通行する車のタイヤが見えないほど水かさが増えて来ました。
これはいけない!
妻と息子に急き立てられて近くの高台にある妹の家に避難することにしました。
6日の夜の交通はマヒ状態でした。
そんなに離れていない国道2号線の陥没、坂・熊野・小屋浦の土砂崩れ、岡山県倉敷市での水害、近隣の島々でもあちこちで土砂崩れが発生し西日本豪雨によって250人以上の死亡者が出る大惨事となりました。
西日本豪雨災害は犠牲者の多さもありますが交通の遮断、インフラの不備、地域社会の混乱を招き、いまだに後を引く形となっています。
6日の夜は妹の家で泊めてもらい7日の早朝に我が家に向かいます
我が家は基礎を高めに建築していましたので床上浸水を免れました。
府中町では斜面が崩落し土砂がコンビニを襲ったり、榎川(ふだんの榎川)上流からの水の勢いにあちこち被害出ました
7日の夕方にかけての付近の様子です。

7月7日榎川中流域

榎川上流域、7月10日、手前のえぐれた場所で老人が転倒しあわや・・


府中町役場前

復旧工事は次第に行われますが被害大きさ一向に進まないのが現状です。
幸いなのは雨が降らなかったことでしょう。
二次災害は今のところ起きていません。
ところが7月10日、午前11時過ぎ、榎川上流にある病院に勤務する友人から電話が入ります。
「今、鉄砲水が発生し土石流が下流に向かったので注意してください!」との通報です。
近くの川に様子を見に行きますが土砂が積もってはいましたが流水がありません
様子はテレビの全国放送でも報道されましたので知る人も多いと思います。
動画の中で逃げる老人が橋の手前で転倒し、あわや泥流に飲み込まれそうになった場面を皆さんも見たことでしょう。
中流域の橋流木が重なり水が車道を超え府中町内に流れ込んだのです。
文具店(6月16日)は10日の決壊大量の土砂に埋もれてしまいました。


決壊場所手前にはお寺幼稚園がありましたが何とか人的被害は免れました
それでも辺り様子悲惨ものでした。
道路も何とか人だけは通れるようになったので榎川上流の水分峡に行ってみました
かつて満々と水をたたえていた砂防ダムは大量の土砂で埋め尽くされていました。
堰堤以前とは全く違っています。
これほどまでの大きな被害にも亡くなった人がいなかったのは幸運でした。
ボランティアで水分峡の整備をする「みくまりの森サポートクラブ」の方々が大きな木を除いてくれていたことが幸いしたのだと私は思っています。
府中町は大正15年にも同じような水害が起きています。
今回の氾濫場所のすぐ近くに当時の水害を知らせる石碑が建てられています。
災害は忘れたころにやってくる!とはよく言ったもの、皆様も用心して日々お過ごしください。
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